子どものゲームや動画のメディア時間について、ルールを決めているのに守れない場合、どうするべきか。
メディアの長時間利用のデメリット
- 目への負担(ドライアイ、視力低下など)
- 会話の減少(脳の発達、成長への影響)
- 体を動かす機会の減少(身体的な成長への影響)
- 勉強時間の減少(成績への影響)
- 時間の無駄遣い
- 依存症の発症
1日のメディア時間をルール化する効果
- やり過ぎによる上記デメリットの防止
1回のメディア時間をルール化する効果
- やり過ぎによる上記デメリットの、より効果的な防止
- 時間や気持ちを切り替え、生活にメリハリをつける効果
子どもへの対応で気をつけるべきこと
- ルールを守れなかったというだけで、叱るのはダメ。感情的になるのはもってのほか。
- 夕食を食べなかったり、他の人を待たせるなど、周りに迷惑をかけるような場合は叱っても良いが、そうではなく、単に時間を守らなかっただけで叱っても意味がないし、叱る理由が無い。
- 同じく、罰を与えるような対応も、あまり良くない。(罰を与える理由が無いため。)
- 子どもと一緒に決めたルールで、守れなかったら次の日はメディア無し、と自主的に決めたのであれば問題ないが、罰則により恐怖心を与えてルールを守らせるようなことは、あまり良くないと思う。
- 重要なのは、「メディアの長時間利用のデメリットを伝えること」と「次からどうすれば良いかを考えること」。
- ルールを守れない=「失敗」だったとしても、失敗はカバーできるチャンスがあることを認識させることも重要。(必要以上に失敗を恐れたりせず、改善できる人間に育てるため。)
子どもに注意する際のポイント
- 感情的にならない。罰を与えようとしない。
- まずは「なぜルールが守れなかったのか」「ルールを守らないと、どういう悪いこと(デメリット)があるのか」を、子どもに確認する。
- そのうえで、悪いことが起こらないようにするために、ルールを守るよう注意する。
- さらに、次からルールを守るために、どうするべきかを(一緒に)考える。
- その際に大切なのは、「子どもができる範囲で」「できる限り具体的に」「子どものアイディアを否定せず尊重して」考える、考えさせること。