子ども:勉強

「宿題が終わったらゲーム」というルールは、本当に有効なのか

どうも、サラリーマンこあらです。

今日も、昨日の記事の続きっぽい内容になってしまいますが、昨日の記事の最後の方で、テレビやゲームは、「宿題が終わってから」というルール自体を、撤廃してしまったらいいのでは?という考えに至ったんですが、それについて、真剣に考えてみました。

普通に考えたら、このルールは正しいと思う

まず最初に、この「宿題が終わったらゲーム」というルールについてですが。

「子ども テレビ 止めない」的なキーワードでネット検索すると、テレビやゲームとの上手な付き合い方として、必ずと言っていいほど、紹介されているテクニック。

そして私自身も、普通に考えたら、このルールは、正しいと思います。

このルールを決めることによって、

  1. ゲームがやりたい!
  2. ゲームをする
  3. そのままゲームがやめられない
  4. 宿題に手を付けないままになる
  5. Bad End!!

という悪循環を、

  1. ゲームがやりたい!
  2. でも、ゲームをするためには、宿題を終わらせないとダメ
  3. だったら、宿題をササっと終わらせよう!
  4. 宿題を処理
  5. 無事、終了したので、晴れやかな気分でゲームできる!
  6. Happy End♪♪

という素晴らしい循環に改善してくれる!ハズ。

言い方を変えると、「目の前にぶら下がったニンジン欲しさに走る馬」みたいな状態です(笑)

何もおかしくない。

何も不思議ではない。

ご褒美を設定して、そのために頑張る!という、誰でも実践したことがある方法。

すごく理にかなったルールに見える。

このルールを設定することによる弊害

ですが、このルール、よくよく考えると、明らかに問題がある。

このルールって、「ご褒美を決めることによって、嫌なことを頑張れるようにする」ルールですよね?


「ご褒美を決めることによって、嫌なことを頑張れるようにする」ルール。


もう一度、よく見てください。


ご褒美(=ゲームできる)を決めることで、嫌なこと(=宿題)を頑張れるようにする」ルール。


・・・。


・・・。


お分かりいただけたでしょうか?

そう、「宿題」を「嫌なこと」と、決めつけている点。

子どもに対して、「宿題は嫌なことだ」と、明確に印象付けるルールになっているんですよね。


逆に考えると、もっと分かりやすくなります。


「嫌なことをしないと、ご褒美がもらえない」ルール。

つまり、

「嫌な宿題を終わらせないと、やりたいゲームができない」ルール、なんです。


若干、卵が先か鶏が先か?みたいな話でもあるんですが、このルールを決めることによって、

  • 宿題は、嫌なもの
  • 宿題は、自分がやりたいことを妨げる障害物
  • 宿題は、自分の自由を阻害する邪魔者

という、宿題に対する最悪な印象を決定付けてしまっているわけです。

勉強を自ら進んでやろうと思うか?

では、もう一度、考えてみましょう。

この「宿題が終わったらゲーム」というルールを設定することによって、子どもは進んで勉強をやろうと思うでしょうか?


確かに、このルールを決めることによって、「宿題を処理する」子どもは、一定数、確保できそうな気がします。

だって、宿題が終わらないと、やりたいゲームができないわけですから。

やるしかない。


でも、宿題や勉強に対するイメージは、悪印象になること間違いなしです。

そんな状態で、気持ちよく勉強できるでしょうか?


答えはNO!


つまり、このルールを設定することによって、

  • 勉強をしない子ども → 勉強を嫌々する子ども

という変化を起こすことは可能ですが、

  • 勉強をしない子ども → 勉強を進んでする子ども

に変化させることは、100%不可能。


そう、100%不可能です。

解決策はあるのか?

じゃあ、どうすれば良いんだろうか?

残念ながら、「勉強を進んでやる子ども」にする方法は、まだ分かりません。

分かりません、が、これだけは言える。


「子どもがやりたいこと」と「勉強」を対比させるようなルールは、設定しちゃダメ。

これは絶対、ダメ。


さっきも書きましたが、「子どもがやりたいこと」と「勉強」を対比させて、アメとムチみたいな状態にしてしまうと、間違いなく、子どもは勉強が嫌になる。

もし、「子どもがやりたいこと」ばかりやってしまって勉強に手が付けられないのでは?と心配になるのであれば、「子どもがやりたいこと」に時間制限を設定したり、時間を区切ったりして、勉強する時間を確保できる工夫をすれば良い。

「子どもがやりたいこと」と「勉強」。

それはそれ、これはこれ、の対応で良いはず。


わざわざその二つをリンクさせる必要は無い。

陰と陽みたいな印象を与える必要は、全く無い。


これが、私の中での結論です。

あとは、夫婦でこの考え方を共有できるかどうか、です(笑)

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