株式投資をする主な目的は、配当金での不労所得を得るため。
なので、投資資金に対する配当金の額は非常に重要。つまり、配当利回り。
ただ、配当利回りと一言で言っても、定義をしっかりしないと、非常に誤解を招きやすいと思う。
まず、分母に当たる株価は、いつの株価を用いるかで、利回りの数値が変わってくる。
個人的には、直近の株価で問題ない気がする。
購入の判断をするのは、今。
だったら、その購入判断の参考にする配当利回りも、今の株価を用いた方が良さそう。
ただし、利回りの分析という点では、同じ時期の数値を使った方が、その企業の利回りを正確に判断できる気がする。
そう考えると、使うのは、決算発表時点の株価?
次に分子に当たる配当金額。
これは、あまり迷う必要は無く、直近の決算の配当額で問題なさそう。
むしろ、それ以外は、使えない気がする。
では、これらのことを考えて、分母を「今の株価」、分子を「直近決算の配当額」で計算した利回りについて考えてみる。
この2つの数値を用いて算出した利回りは、どういう意味を表しているのか。
まず、企業の業績はこれから上昇していくと考える。(企業活動を行っている以上、売上を増やして、起業として成長していくことを目的に活動しているため、業績は上昇してくと考えて間違いないはず。)
それに伴って、配当額も「今後増えていく」という見込みを立てることができる。
また、株価も業績に伴って上昇してくと考えられるが、過剰に分母の株価が上昇する状態を考慮しなければ、現在の利回り程度は保っていくと考えられる。
つまり、今後の成長が見込めることから、ここで算出した利回りというのは、ある意味「最低限」の利回りを示していると考えられる。
算出した利回りが、自分の思っていた利回りを下回っているようであれば、現時点でその株を購入する必要は無い。
配当額が増えたり、株価が下落して、自分が見込んだ利回りを確保できるような状態になった時点で、その株を購入すればよいと思われる。