どうも、サラリーマンこあらです。
今日は、「スプレッドの大きさがトレード結果にどのような影響を与えるのか」について、ちょっと考えてみようと思います。
皆さんは、スプレッドの大きさの違いが、FXトレードの結果にどのような影響を与えるか、理解してますか?
そもそも、「スプレッド」自体が、いまいちよく分からない。
その上、その影響となると・・・?
私も正直、いまいちよく理解できていない気がする・・・(笑)
なので、ちょっと、知識を整理しようと思います。
まず最初に「スプレッド」とは何か?
スプレッドとは、すごく大雑把と言うと「買値と売値の差」のことです。
すでにFX投資をしたことがある人なら、誰でも知っていることですが、トレードを行う場合、1つの通貨ペアでも、必ず、2つの値段が表示されていると思います。
- 買値:100.000
- 売値:99.997
こんな感じで。
そして、上記の値段の差である「0.003」がスプレッドです。
ただ、この「0.003」というのは、あくまで一例。実際には、利用するFX業者によって、スプレッドの大きさが異なり、スプレッドが大きい業者もあれば、スプレッドが小さい業者もあります。
業者A
- 買値:100.000
- 売値:99.997
※スプレッド「0.003」
業者B
- 買値:100.000
- 売値:99.990
※スプレッド「0.01」
こんな感じですね。
一般的に、「スプレッドが小さい方がトレードに有利なので、スプレッドの小さいFX業者を選びましょう!」と言われます。FX業者の比較サイトを見ても、必ず、業者ごとのスプレッドが比較されていますからね。
でも、スプレッドが小さいと、何が、どのように、有利なのか?
いまいちよく分かりませんよね(汗)
というわけで、もう少し具体的な形で、考えてみましょう。
<予め、利食い値と損切り値を決めたトレードの場合>
まず最初に、利食い値と損切り値を最初から決めてトレードする場合を、考えてみます。
トレードのルール
- エントリー:100.000で買い
- 利食い:100.100
- 損切り:99.950
このようなトレードルールのもと、スプレッドの大きさが異なる「業者A」と「業者B」を利用した場合を考えてみましょう。
<業者Aを利用した場合>
<業者Bを利用した場合>
このようになりました。
まず、利益額や損失額となる獲得pips数について考えてみましょう。
上記の場合、「業者A」「業者B」どちらを利用した場合でも、買値「100.000」に対して、利食い「100.100」の+10pips、損切り「99.950」の△5pipsとなり、違いはありません。
つまり、スプレッドの大きさの違いが、利益額や損失額に影響を与えることはない、ということですね。
では、このトレードルールの場合、スプレッドの大きさの違いはどこに現れるのか?
それは「損切りのされ易さと、利食いのされ難さ」。
上の図を見てください。
利食いについて、スプレッドの小さい業者Aは「10.3pips」伸びた場合に利食いされるのに対して、スプレッドの大きい業者Bは「11.0pips」伸びないと利食いされない。
逆に、損切りについて、スプレッドの小さい業者Aはエントリー後に「4.7pips」逆行した場合に損切りになるのに対して、スプレッドが大きい業者Bは、同じトレードルールでも「4.0pips」逆行したら損切りとなってしまう。
つまり、スプレッドが大きくなることで「損切りされやすく、利食いされにくい」という影響が出てくるということです。
<利食いや損切りを、動いた値幅で決める場合>
ここまで説明した内容は、あくまで、利食いや損切りの値を指値や逆指値で設定しているトレードルールの場合に限ります。
次に、例えば「エントリー後に10pips動いたら利食い」とか「5pips逆行したら損切り」というような、利食いや損切りを動いた値幅で決めるようなトレードルールを採用した場合の、スプレッドの大きさの影響を考えてみましょう。
トレードのルール
- エントリー:100.000で買い
- 利食い:エントリー後+10pips
- 損切り:エントリー後△5pips
このようなトレードルールの場合、スプレッドの大きさの違いはどこに現れるのか?
<業者Aの場合>
<業者Bの場合>
このトレードルールを採用した場合、どちらの業者を利用しても、ルールどおりエントリー後に+10pips動けば利食い、△5pips動けば損切りとなり、「利食いや損切りのされ易さ、され難さ」には影響がありません。
一方で、利益額や損失額となる獲得pips数を比較してみましょう。
利食いについて、スプレッドの小さい業者Aを利用した場合は、買値から+9.7pipsを獲得して利食いされるのに対して、スプレッドの大きい業者Bの場合は、買値から+9.0pipsしか獲得できない計算となる。
また、損切りについても、業者Aは買値から△5.3pipsの損失で留まるのに対し、業者Bは△6.0pipsの損失となってしまう。
つまり、このトレードルールを採用している場合、スプレッドが大きくなることで、「利益額は小さく、損失額は大きくなる」という影響が出てくるわけですね。
なんとなく、スプレッドの大きさの影響について、見えてきた感じがしますね!
自分のトレードスタイルによって、スプレッドの大きさが自分のトレードに与える影響の内容が変わってくるということ。
非常に分かりにくいですが、頭の中をしっかり整理しておきましょう♪