どうも、サラリーマンこあらです。
先日、ネットニュースを見ていた時、「過労死ラインを超える「共働き育児」のリアル」という記事を見つけました。
この記事を見てみると、ワーキングマザーの労働時間は、家事や育児を含めると、過労死ラインを超えていると書かれています。
この記事では、家事や育児を行うのは女性の方が負担が大きく、男性は負担が軽いような冒頭の書き出しになっています。
そのあたりの「男性の方が」とか「女性の方が」とかいう議論は置いておくとして、私が注目したいのは、家事や育児の労働時間が、一般的に仕事の労働時間と同等に扱われていないという点です。
これは、私が日ごろから感じていたことなので、非常に共感が持てました。
労働者として雇用されている場合、離婚とか既婚とか、子供の有無とか、そういうプライベートな事情は、職場で与えられる業務において、ほとんど考慮されていないです。
人事異動や、職場の業務の割り振り、人員の配置などを考えると、少なくとも私の職場では、どちらかというと女性の方が配慮を受けている傾向があります。
逆に言うと、男性の場合は、家庭の事情にかかわらず結構容赦ない業務分担を与えられている気がします。
・・・っと。
最初に、「男性がとか女性がとか、そのあたりの議論はしない」と書いたので、このことについてはこのくらいに留めておくとして(笑)
少なくとも、家庭の事情というのは、仕事において、ほとんど考慮されていない。
そのため、家事や育児を労働と同じに考えた場合、先ほど紹介した記事のように、過労死時間を超える労働時間になってしまいます。
確かに、結婚や子供に関することは、人それぞれの価値観であり、自分が望んでその環境に身を置いたと言えます。
そのため、一方的に家事や育児を労働時間と認めて、会社での労働などを負担軽減してもらうというのは、少し自分勝手なような気もしてしまいます。
ただ、子供を産み育てるというのは、社会の発展のために必要な事でもあるため、「好き好んで選んだ環境だから、そんな事は考慮しない」というのも、おかしな話のような気がします。
そのあたりの議論はかなり難しい話になるので何とも言えませんが。
子育てをしている人間からすれば、もう少し余裕のある生活を送りたいと思ってしまいます。
ここで私が言いたいのは、
子育てをしているから会社の労働を減らせとか、
独身だからその人の仕事を請け負うとか、
そういうことではなく、
雇用する側として、もっと余裕のある人員配置をしてほしいということ。
経費を削減し利益を追求するのも必要ですが、その結果、人員を削り、人件費を削り、末端の労働者がその煽りを受けるのでは、労働者が疲弊してしまいます。
時間に対する仕事の処理量には、絶対的な限界があると思います。
人員を削減するのであれば、
それに変わる処理方法(例えばシステムや機器など)を導入するか、
全体の仕事量を減らすか、
しかありません。
逆に、人員を削減したにも関わらず、それに代わる方法や仕事量の調整を行わないとすれば、
割増賃金で残業するか、
仕事の質を下げるか、
しかありません。
今のところ、少なくとも私の職場では、人員削減は行われていますが、それに代わる方法の導入や仕事量の調整は行われておらず、残業で対応するしかない。
仕事においては、全くと言っていいほど、余裕がありません。
それに加えて、
子育てを行っている世代にとっては、家庭でも家事や育児の労働時間が発生する。
正直なところ、毎日の生活時間に全く余裕がない状況になっています。
更に、
子供が体調不良になった場合などは、目も当てられない状況に陥ってしまいます。
現在、子育ての支援策として、保育の無償化や保育園の充実等が実施されていますが、これは個人的には、子育て支援策ではなく、労働力の確保策としか思えないです。
本当に子育てを支援するのであれば、働く側の仕組みを改善する必要があると、心から思います。