どうも、サラリーマンこあらです。
今日はFXトレードの「リスクリワード比率」に関して、考え方をまとめてみます。
リスクリワード比率って、FXトレードをしていると、それなりに聞く言葉ではあると思いますが、その数値を見せられたところで、どういう風に考えたら良いのか、イマイチ分からないと思います。
ここでは、リスクリワード比率の数値の大小と、勝率、収支の関係性について、ちょっとまとめてみました。
リスクリワード比率とは
まず最初に「リスクリワード比率」について簡単に説明します。
リスクリワード比率とは、「リスクリワードレシオ」や「R倍数」といった言い方もするみたいですが、簡単に言うと、FXトレードにおける「平均利益」を「平均損失」で割って算出される数値になります。
リスクリワード比率とは
- 「平均利益」÷「平均損失」
(リスクリワード比率については「FXトレードでリスクリワード比率を活用する方法」の記事も参照してみてください。)
そして、この数値が何を表しているのかというと。
計算式からも分かると思いますが、自分のトレード手法の利益と損失のバランスを表しています。
リスクリワード比率が大きいほど、損小利大のトレードを実行しているということです。
リスクリワード比率と勝率の関係
次に、リスクリワード比率と勝率の関係を考えてみます。
さっきも書きましたが、リスクリワード比率が大きいほど、損小利大の傾向にあります。
これは、計算式「平均利益÷平均損失」からも分かると思いますが、この計算式の数字が大きくなるということは、平均利益>平均損失ということであり、利食いに到達する値動きよりも、損切りに到達する値動きの方が小さくて済むということ。
利食いポイントと損切りポイントのどちらに到達しやすいか?と考えたら、「損切りに到達する値動きが小さくて済む」わけですから、損切りになる可能性の方が高くなるということ。
つまり、必然的に、リスクリワード比率が大きいほど、勝ちトレードより負けトレードの方が多くなり、勝率は低くなる傾向にあります。
リスクリワード比率と勝率
- リスクリワード比率「大」→ 勝率「低」
- リスクリワード比率「小」→ 勝率「高」
これを、グラフで表すと、以下のようになります。
このリスクリワード比率と、勝率の関係性は、確率の問題なので、おそらく、どんなトレード手法でも変わらないと思います。
リスクリワード比率と収支の関係
じゃあ、リスクリワード比率が小さい方が勝率が高くなるので、リスクリワード比率は小さい方が良いのか?というと、そうではありません。
次に、リスクリワード比率と収支の関係について考えてみましょう。
まず最初に断っておきますが。
ここで紹介するリスクリワード比率と収支の関係は、あくまで私が採用しているトレード手法の結果からの考察になります。トレードの手法が違えば、結果も違ってくる可能性があるので、あくまで参考程度として見てください。
私の手法の場合、リスクリワード比率を大きくしていくと、勝率が低下していくかわりに、収支の結果が良くなる傾向にあります。
これは、私の手法がブレイクアウト系の手法だから、だと思います。
レンジ状態から、上昇もしくは下落方向にブレイクアウトする手法であれば、その後の値動きは、ブレイクした方向にある程度大きく動く可能性が高いからです。
ただ、リスクリワード比率を大きくすればするほど、収支も良くなっていくかというと、そういうわけではないです。
当たり前の話ですが、FX相場の値動きは、上昇と下落を繰り返しながら、波を作っています。一定方向のみ動き続けるわけではありません。
つまり、ある程度のリスクリワード比率であれば、利益を積み上げ続けることができますが、あまりに大きなリスクリワードだと、エントリーとは反対方向の波に切り替わってしまって、逆に勝つことが難しくなり、収支が悪化します。
このリスクリワード比率と収支の関係をグラフで表すと、以下のとおりです。
この収支との関係については、トレード手法によって変わる可能性が高いです。そのため、色々なトレード手法で、考察してみたいところですね。
まとめ
リスクリワード比率をベースとした、勝率と収支の関係について、紹介しました。
ここでのポイントをまとめると、以下のとおりになります。
ポイント
- リスクリワード比率「大」=勝率「低」、収支「大」
- リスクリワード比率「小」=勝率「高」、収支「小」
※ただし、リスクリワード比率を大きくしすぎると、収支は小さくなる点に注意
これからトレード手法を考える際は、ぜひ、リスクリワード比率、勝率、収支の視点で、トレード手法を評価してみましょう。
そして、自分の性格やリスク許容度も加味しながら、自分に合ったトレード手法になるように工夫してみると良いと思います。
なお、リスクリワード比率を活用する方法については、「FXトレードでリスクリワード比率を活用する方法」の記事で紹介していますので、併せて見てみてください。