どうも、サラリーマンこあらです。
皆さんは、FXトレードで「エントリー」や「決済」を行うタイミングについて、明確なルールを持っていますか?
「毎回、エントリーや決済のタイミングがまちまちになってしまう・・・。」
「よくよく考えたら、なんとなくでエントリーや決済をしている。」
特に裁量トレードを行っている人は、その時々の相場の状況を判断して、柔軟にトレードすることが必要ですから、エントリーや決済の明確なルールを持っていない場合もあるかもしれません。
でも、明確なルールが無いと、トレードが安定しないのも事実。
私の場合は、システムトレードを取り入れ、誰が行っても必ず同じ結果になるような、明確なルールを取り入れています。そして、そのルールを取り入れてから、トレードで勝てるようになりました。
今回は、システムトレード目線で、FXトレードの際に必ず行う行為である「エントリー」「決済」の明確なルールを決める方法について、ちょっと紹介してみようと思います。
もちろん、裁量トレードをしている人にも参考になると思いますので、ぜひ、読んでみてください。
エントリーと決済のタイミングに使える2つの軸
システムトレードを行うためには、誰が実行しても結果が変わることがない、明確で客観的なトレードルールが必要となります。
そして、トレードルールにおいて基本となるのは、トレードの最初と最後。つまり「エントリー」と「決済(利食い、損切り)」です。
その2つのルールを明確に決める方法は、チャートにおける2つの軸を利用すること。
ルール決定に使える2つの軸
- 縦軸(値動き、値幅)
- 横軸(時間)
この2つの軸を利用することで、ブレることが無い、客観的で明確な「エントリー」と「決済(利食い、損切り)」を実行することが可能になります。
(この2つの軸については、「知らないと損するFXチャートの見方と、トレード結果の安定度を高める方法」の記事で紹介しています。基礎的な話ですが、意識したことない人は、こちらの記事も読んでみてください。)
「縦軸」を使ってルールを決める方法
まず最初は、縦軸を利用して、トレードルールを決める方法。
縦軸は、通貨の値動きや動きの値幅を表しています。そして、この縦軸を利用したルールの決め方は以下のとおり。
縦軸活用のエントリー
- 110.000円を上抜けしたらエントリー
- 上昇トレンドの前回高値を上抜けしたらエントリー
- 過去7日の最高値を上抜けしたらエントリー
縦軸活用の決済(利食い、損切り)
- 111.000円に到達したら利食い
- エントリーから30pips上昇したら利食い
- 過去7日の最安値に到達したら損切り
縦軸を利用するメリット
この縦軸を利用するメリットは、利益や損失の大きさが管理しやすいということ。
縦軸を利用することで、エントリーから決済までの値幅を明確にすることができるため、利益や損失の大きさを事前に把握することができます。そのため、リスクリワード比率を利用したトレード戦略や、リスク管理が行いやすくなります。(リスクリワード比率の活用については、「FXトレードでリスクリワード比率を活用する方法」も合わせてご覧ください。)
縦軸を利用するデメリット
一方で、縦軸を利用するデメリット。
それは、縦軸が表す値動きは常にランダムなため、いつ「エントリー」や「決済(利食い、損切り)」のタイミングが訪れるか分からないということ。
そのため、自分の生活サイクルに合わせたトレードを行うことが難しくなります。
専業のFXトレーダーであれば特に問題ありません。しかし、会社勤めしている兼業のFXトレーダーはトレードの時間を自由に管理でないため、縦軸を利用したトレードルールを実行するときは、指値や逆指値の注文方法を十分に使いこなす必要があります。
「横軸」を使ってルールを決める方法
次に、横軸を利用してトレードルールを決める方法。
横軸は時間の経過を表しています。そして、横軸を活用したトレードルールの決め方は以下のとおり。
横軸活用のエントリー
- 朝7時になったらエントリー
- 1本のローソク足が確定したらエントリー
横軸活用の決済(利食い、損切り)
- 夕方5時になったら決済
- 日足のローソク足が確定したら決済
- エントリーから10日後に決済
横軸を利用するメリット
この横軸を利用するメリットは、自分の生活サイクルに合わせたトレードを行うことができるということ。
時間を基準としたトレード実施が可能となるため、定期的なトレードが可能となり、自分の生活サイクルに合致するようなトレードルールを作成すれば、ストレスなくトレードを行うことができます。
横軸を利用するデメリット
逆に、横軸を利用することのデメリットは、利益や損失の大きさが管理できないため、急激な値動きが発生した場合など、大きな損失を受ける危険性があります。
また、特定の時間になるまではトレードを開始・終了することができないため、エントリーや利食いのベストなタイミングを逃す恐れもあります。
縦軸と横軸の複合ルール
ここまで、縦軸と横軸を活用したトレードルールについて見てきました。
それぞれ、メリットとデメリットがありましたが、実際のトレードに活用するためには、それぞれのメリットとデメリットを補完するために、縦軸と横軸を組み合わせた複合ルールにするのが現実的だと思います。
例えば、以下のとおり。
縦軸と横軸の複合ルール
- 過去7日の最高値を上抜けした場合、翌日の朝7時にエントリー
- エントリーから30pips逆行したら損切り。または、エントリーから10日後の夕方6時に決済。
このように、横軸のルールで自分の生活スタイルに合わせたトレードを行いつつ、縦軸を使ってリスク管理も同時に行うことができます。
組み合わせ方は無限にありますから、自由な発想でトレードルールを作ると良いですね♪
ただし、忘れてはいけないのが「検証作業」。
頭の中だけでトレードルールを決めるのではなく、決めたトレードルールについて過去のチャートで検証作業を行い、しっかりと「勝つことができる」というのを確認してから、実践に移してくださいね。
まとめ
最後に、この記事のポイントについて、まとめておきます。
- 縦軸のメリット:利益や損失の大きさを管理しやすい
- 縦軸のデメリット:生活サイクルに合わせたトレードが困難
- 横軸のメリット:生活サイクルに合わせたトレードが可能
- 横軸のデメリット:利益や損失の大きさを管理できない
それぞれ、良し悪しはありますが、縦軸と横軸の2つの軸を活用することで、かなり明確にトレードルールを決定することができますよね。
ぜひ、トレードのルールが曖昧だという悩みがあるのであれば、この2軸を意識して、トレードルールを作成してみてください。